体の中心部分で土台でもあり、痛みを訴えるアスリートの方が多く見られます。「同じ動作を繰り返し行う」「激しい動きをする」このようなスポーツに多い傷害で数多くの症例があります。
筋肉の挫傷や硬さ、筋力の弱さが原因の時もあれば、腰椎分離症、すべり症に知らず知らずに
移行してしまっているケースがあります。簡単に言えば疲労骨折を起こしている状態になりますが
放置していると悪化し、分離+すべり症を合併してしまいますので注意しましょう。
サッカー選手によく見られる股関節、鼠径部(股のところ)周辺の痛みこれを「鼠径周辺部症候群 : Groin pain syndrome」といいます。痛みが取れにくいことも多く早期に受診することをお勧めします。(下腿部では太ももの肉ばなれが良く見られる障害です)
筋性や腱性のものでは腸腰筋腱炎、腸腰筋付着部炎、内転筋腱炎、内転筋腱炎、梨状筋症候群、
弾発股(スナッピングヒップ)、大転子滑液包炎
骨性や関節内では先天性股関節脱臼及び臼蓋形成不全、近年ではインピンジメント症候群や股関節唇損傷
が多く診られます。小児ではぺルテス病なども注意しましょう。
膝のスポーツ障害は非常に多く見受けられ、「急な動きをするとき」「ジャンプでの着地」「カッティング動作」
「ランニング」などの受傷機転が多いです。膝蓋下脂肪体炎、半月板損傷、鵞足炎、膝蓋靭帯炎
ランナー膝、ジャンパー膝、ガーディー結節付着部炎、靭帯損傷では内側側副靭帯(MCL)外側側副靭帯(LCL)
前十字靭帯損傷(ACL)後十字靭帯損傷(PCL)などがあります。そのほかにも膝窩筋炎や
後外側回旋不安定症(PLRI)などまだまだ膝の障害はたくさんあります。
スポーツ全般に非常に多く障害のある部位でダッシュやジャンプ、ストップ、転倒などで発生するケースが多い。
足関節捻挫では靭帯損傷でも内側と外側側の損傷があり(前距腓靭帯や踵腓靭帯損傷、二分靭帯など外側の靭帯、内側では前距脛靭帯、距踵舟靭帯、踵脛靭帯など)放置すると、不安定性が生じ
CAI慢性足関節不安定症へと移行してしまいます。こうなると骨折などを容易に発生させてしまいますので
しっかりリハビリすることが必要とされます。